クリスマスについて
街のあちこちでツリーの灯りがともされ、おなじみの歌も聴こえてくるクリスマスシーズン。ディナーはどうしよう、プレゼントは何を贈ろう、なんて思いめぐらせるのが楽しい季節です。クリスマスの夜はやっぱり「スペシャル」でありたい。煌めくイルミネーションの街を散策したり、ハイクラスのレストランで食事も素敵だけれど、時間を気にせずゆったりと寛ぐにはおうちでのディナーパーティが一番。目指す理想は、お手軽なのに抜群に華やかでクリスマス気分が盛り上がる非日常のメニュー。毎年巡ってくるこのクリスマス、日本ではいつ頃広まったのでしょうか。
クリスマスはいつ日本に広まったの?
もともとはイエス・キリストの降誕を祝うお祭りであるクリスマス。日本でのクリスマスの起源は戦国時代、かのフランシスコ・ザビエルをはじめ宣教師たちが信徒を集めミサを行ったことが始まりだと言われています。今ではすっかり冬の一大イベントになりましたが、今のようなスタイルは一体いつから広まったのでしょうか?きっかけとなったのは、1904年(明治37)に東京・銀座に出店した高級輸入食材を扱う明治屋が日本初のクリスマスイルミネーションを始め、クリスマスにあわせたセールを積極的に展開。このマーケティングが奏功し、明治屋で購入した舶来物のプレゼントをクリスマスに贈る、というスタイルが都会で流行しはじめたそうです。また、クリスマスにケーキを食べる習慣を日本に定着させたとされているのはペコちゃんで有名な不二家。1910年(明治43)
ツリーに飾るオーナメントの秘密
主にモミの木が使われるクリスマスツリー。ニューヨーク・ロックフェラーセンターの華やかなツリー点灯式は冬の風物詩として毎年注目を浴びています。ツリーに常緑樹が用いられるのは冬の間も葉が落ちることなく、強い生命の象徴とされているためとか。クリスマスツリーにオーナメントの飾りつけをするのは子どもたちにとって楽しみのひとつですが、それぞれどんな意味を持っているのでしょうか。・ツリートップ:ツリーのてっぺんに飾られることの多い星は、三賢者にキリストの降誕を知らせたベツレヘムの星にちなんだもの。・オーナメントボール:きらきらとした球体はアダムとイヴが食べたリンゴ(禁断の知恵の木の実)の象徴。・ベル:音を響かせ、キリストの降誕を知らせるためのもの。・ヒイラギ:キリストがかぶせられた茨の冠の象徴。・キャンディケーン:杖のかたちをしたキャンディを逆さにすると、Jesus(イエス)の頭文字であるJに。迷える子羊を導く、羊飼いの杖を象っているとも言われています。 ・クリスマスリース:丸い円が表すのは永遠。・靴下:サンタクロースのモデルとされる聖ニコラスが貧しい子の家に金貨を投げ入れたところ、ちょうど暖炉に干してあった靴下の中に入ったとの逸話から。 ※それぞれのオーナメントの意味には諸説あります。
「シュトーレン」や「アドベントカレンダー」って知ってる?
日本ではまだまだ馴染みが薄いかもしれませんが、「シュトーレン」や「アドベントカレンダー」をご存知でしょうか。ドイツとオランダで伝統的に食べられているシュトーレンは、生地にナッツ、オレンジピール、レーズンなどを混ぜて焼き上げ、最後に粉砂糖をたっぷりまぶした菓子パン。クリスマスを待つ4週間(アドべント/待降節)に毎日ひと切れずつ切り分けて食べます。アドベントカレンダーもこの時期限定の子どもたちのお楽しみ。紙や布で作られたカレンダーに1~24(または25)の扉があり、毎日ひとつずつ開けていくと中にお菓子やイラストがあるという仕掛けつき。「サンタさんが来るまであと〇日だね!」と家族でカウントダウンするのもいいですね。
今年のクリスマスは誰とどんな風に迎えますか?家族とおうちでゆったりとディナーを楽しんだり、ちょっと高級なお店でお食事を頂いたりと、いつもとは違う特別感が満載。 あわただしいけれど、一年の中でこの季節が一番好き!という方も多いのでは?どうぞ、幸せなクリスマスをお過ごしください。